篠笛のこと1 基礎知識

篠笛(しのぶえ)

篠竹という竹を用いた日本の横笛です。

長いものから1本調子、2本調子というように「◯本調子」という表記がされています。はじめて篠笛を吹く方に適しているのは六本調子です。五本、七本調子からが良いという先生もいらっしゃいます。八本調子はドレミがそのまま吹けますが、上達するにつれて吹きたい曲が変わってくることを考えると、最初に使う笛としては向いていません。

また篠笛はフルートのように1本でどんな曲をこなすことはできないため、プロの奏者はどの音域にも対応できるだけの本数を所有しています。上達につれて本数を増やしてゆくことも楽しみの一つです。

篠笛の種類は大きく2種類、指穴の大きさが等間隔で均一のお祭り用、指穴の大きさや間隔を変えるなどの工夫によって調律され、音階が吹けるようになっている唄用があります。

市販されている篠笛は内側に塗料が塗ってあります。一般的には漆が塗ってありますがお値段によっては合成塗料が塗ってあります。

音色の決めるのは「形状」です。例えばバイオリンが古いものほど良い音がするのは塗料自体ではなく、経年による僅かな変形によるものということが近年分かってきました。篠笛も同様で、吹き続けることで楽器の状態が良くなってゆきます。篠笛は大切に扱えば一生使えるものです。乾燥する冬の時期は割れやすいので気をつけていただきたいですが、割れても修理が出来ますので、ヒビなどを見つけた場合はなるべく早く修理してもらってください。

私は調律した篠笛で教えていますが、持ちにくくなるほど極端に調律された篠笛の場合は買い換えを勧めます。そういった笛が開発された経緯は、それまで篠笛で吹きにくかった洋楽曲を演奏するためで用途が異なるからです。日本の音楽を演奏する場合はメリカリという奏法が使えるようになることが必要で、メリカリを使わないで音程が合う笛は使いにくいからです。

先生によっては考え方が異なります。洋楽器や尺八を専門とする先生や、笛であれば何でもこなせる先生などもいらっしゃるので、習ってみようと思っている場合は購入前に相談されることをお勧めします。