篠笛の解説と選び方

篠笛は、和楽器の中で最も有名な日本の横笛です。

なぜ有名かと言えば、メロディーが吹ける手軽な楽器だからです。 

篠笛の構造は至ってシンプルな構造で、篠竹(しのだけ)という細長い竹に

1穴をあける

唄口という吹くための穴

指穴という指で音を変えるための穴(6つか7つ)

2詰め物をする

唄口の左側(頭部)2ミリから3ミリ奥に何らかの詰め物をする

これだけで音が鳴ります。

管の中に塗料が塗ってあるのは、音色を良くするためと、抗菌、防カビのためです。プロの奏者が使う篠笛のほとんどは漆(うるし)が塗ってあります。合成塗料より漆が良い理由は、使い続けることで音質が良くなるためで、上達につれ篠笛も成長する実感が得られるからです。これは篠笛の持つ最大の魅力です。アレルギー等の制約がない限りは漆塗りの篠笛をご所有いただくことをお勧めします。

外装は、装飾がないもの、両端に細く挽かれた籐(とう)を巻いたのもの、漆などの塗料が塗られているものなど様々で、好みで良いかと思いますが、両端に籐が巻いてあるものが一般的です。

頭部に書かれた数字は音階を表しています。「六」と書かれているものは6本調子という意味で、洋音階の言い方ではB(べー)管となります。初心者が最初に持つのに適している篠笛は持ちやすさ、吹きやすさから6本調子です。吹きやすさという点ではハ長調(Cdur)が吹ける8本調子は少し外れています。

現在「唄用」と言われるメロディーが吹ける篠笛は、考案者が5代目、具体化し普及したのが6代目の福原百之助師で、メロディーを吹けるよう調律された篠笛が一般的に普及したのは戦後になってからです。7つの指穴の大きさをそれぞれ調整し、音階が吹きやすくなるよう調律されています。

旧来の指穴が均等に開けられている篠笛は「囃子用」と言い、こちらはお祭り用専用の篠笛です。阿波踊りなど、神事ではないお祭りは例外ですが、唄用の篠笛を用いてお祭りの笛を吹くことは稀です。また篠笛教室の多くは「唄用」の篠笛を使う教室がほとんどです。お祭りは見よう見まねで覚えてゆくため、教室という形をとっていない所が多いかと思います。

篠笛の良し悪しは一言で申せば「素材と形状」です。そのバランスはとても微妙です。どなたかに習うご予定がある場合は、ご指導いただく先生と同じ笛、あるいは指定の笛を使うのが一番です。

独学でやってみようという方は、「上手だな」と思う奏者が使っている、あるいはその方が勧める篠笛をご購入されたら良いかと思います。